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発展途上国の通貨統合

木村秀史

出版年月2018年4月

ISBNコード978-4-901916-48-6

本体価格  3,800円

A5判

頁数・縦256

著者紹介

木村 秀史(きむら しゅうし)

島根県立大学 総合政策学部 講師、博士(経済学)
1977年新潟県生まれ。國學院大學大学院経済学研究科博士課程後期修了。株式会社 第四銀行、國學院大學兼任講師、埼玉学園大学非常勤講師等を経て現職。著書・論文に、上川孝夫編『国際通貨体制と世界金融危機-地域アプローチによる検証-』日本経済評論社、2011年(共著)、「発展途上国の通貨同盟における為替政策と金融政策の放棄のコスト-最適通貨圏の理論に対する批判的検討-」『総合政策論叢』(島根県立大学)第30号、2015年11月などあり。

内容

通貨統合といえば真っ先に思い出すのがユーロであるが、発展途上国でもすでに単一通貨圏が形成されつつあり、実際に中東やアフリカなどのいくつかの国々では通貨統合の動きが活発である。本書では、前半でユーロ圏の通貨統合の実態をみたあと、中東の湾岸産油国で構成される湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council: GCC)に焦点をあてて、その成功の可能性とそれに伴うリスク面を併せて実証的に分析している。そして、最終章では今後期待される南米、西アフリカ、東アジアについて通貨統合の可能性を吟味する。

目次

はしがき

 第1章 リージョナリゼーションの中の通貨統合
第1節 経済のリージョナリゼーションの歩み
第2節 今日のリージョナリゼーションの広がりとその特徴
第3節 グローバリゼーションとリージョナリゼーションの関係
第4節 リージョナリゼーションと発展途上国の通貨統合

 第2章 最適通貨圏の理論の基本的な考え方
第1節 伝統的最適通貨圏の理論①――マンデル
第2節 伝統的最適通貨圏の理論②――マッキノンとケネン
第3節 内生的最適通貨圏の理論①――貿易拡大効果
第4節 内生的最適通貨圏の理論②――景気の同調性と特化問題
第5節 最適通貨圏の理論と金融統合――金融のリスクシェアリング
第6節 OCA論の限界と問題点

 第3章 途上国の通貨統合における為替政策と金融政策の放棄のコスト
第1節 途上国での為替政策の放棄のコスト
第2節 途上国での金融政策の放棄のコスト
第3節 途上国の通貨統合における景気の同調性
 第4章 欧州債務危機・ユーロ危機の教訓
第1節 欧州債務危機の背景
第2節 リージョナルインバランスと対外債務危機
第3節 リージョナルインバランスはどのように調整されるべきか

 第5章 最適通貨圏の理論の限界とリージョナルインバランス
第1節 通貨統合下の対外債務問題
第2節 リージョナルインバランスのパターンと調整対象
第3節 通貨統合の下でのリージョナルインバランスの調整プロセス

 第6章 途上国の通貨統合におけるベネフィット
第1節 域内貿易と直接投資の拡大
第2節 インフレ率の安定と名目金利の低下
第3節 金融統合と金融市場の発展
第4節 途上国の通貨統合は経済成長をもたらすのか

 第7章 地域統合プロセス全体からみた通貨統合
第1節 通貨統合の三段階論
第2節 地域統合のプロセスと通貨統合

 第8章 GCC通貨統合の概要とそのねらい
第1節 湾岸諸国の経済構造
第2節 GCC通貨統合の概要
第3節 GCC通貨統合のねらいとは何か

 第9章 GCC通貨統合の構造と理論
第1節 GCC通貨統合の域内経済に対するベネフィット
第2節 GCC通貨統合の為替政策と金融政策の放棄のコスト
第3節 GCC通貨統合における景気の同調性
第4節 GCC通貨統合におけるリージョナルインバランス

 第10章 GCC通貨統合の制度設計上の課題
第1節 GCC通貨統合にとっての収斂基準の意義
第2節 域内為替レートメカニズムと通貨交換
第3節 GCC共通通貨の為替相場制度

 第11章 湾岸諸国の金融市場と金融統合の現状
第1節 湾岸諸国の金融市場の構造と特徴
第2節 湾岸諸国の金融統合の現状
第3節 湾岸諸国における金融統合の課題と展望

 第12章 途上国通貨統合の比較と分類
第1節 メルコスール
第2節 西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)
第3節 東アジア(ASEAN+3)
第4節 結論――発展途上国の通貨統合の比較と分類


参考文献
あとがき
索 引

 

『日本占領期性売買 GHQ関係資料』

『日本占領期性売買 GHQ関係資料』

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