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立ち読み

千住の酒合戦

​佐藤秀樹著

出版年月2018年8月予定

ISBNコード978-4-909560-24-7

本体価格2,800円

A5判・並製

頁数・縦〓頁

 

著者紹介

内容

目次 

 

はじめに

第一章 千住の酒合戦とは

(一)千住の酒合戦とはどんなこと

聞人・セレブも招待、百人以上参会した誕生会

(二)千住宿はどんなところ

日光道中の初宿は江戸のうち、ヤッチャバは江戸の台所

(三)闘飲図巻の文人たち 

南畝、鵬斎、文晁、文一、寛斎、狩野素川彰信、抱一

第二章 水鳥記から後水鳥記へ

(一)『水鳥記』の諸本

水鳥記と影響された七癖上戸・続水鳥記

(二)『後水鳥記』の諸本

蜀山雑稿、高陽闘飲巻、高陽闘飲、後水鳥記

(三)「後水鳥記」の命名と流布

後水鳥記の命名は後の水鳥記

第三章 文化十二年の酒合戦を読み解く(その一)

(一)「後水鳥記」の翻刻と現代語訳

足立区立郷土博物館蔵『後水鳥記』図巻を読む

(二)「後水鳥記」から見る酒合戦

亭子院に酒たまわりし記、聯、肴、酒、酔客、二世平秩東作、幇間、鯉隠居、掛け物、緇林楼

第四章 文化十二年の酒合戦を読み解く(その二)

(一)「高陽闘飲序」から見る酒合戦

嗚呼主人寿已に六十…自ら此の太平の盛事を祝う

(二)大窪詩仏「題酒戦図」を読み解く

時に今太平一事無し、纔かに酔郷に於て戦争を見る

(三)市河寛斎の漢文跋を読み解く

嗚呼此の酒兵をして彼の十万と千倉の海上に相当らしめば

第五章 鯉隠居と謝肇淛『五雑組』のかかわり

(一)類書から教養書に

清朝では禁書の謝肇淛『五雑組』

(二)大田南畝「後水鳥記」と『五雑組』の酒量

善く飲むものは必ずその量を大切にする

(三)小山田与清『擁書漫筆』と『五雑組』の饅頭こわい

千住掃部宿の八兵衛といへるものは壱分饅頭九十九くひ

(四)古記録「旧考録』と『五雑組』の蘇晋の繍仏

高陽闘飲再会と弥勒布袋の図

(五)宿場の文人サロン 

草野の奇談を実現した鯉隠居と千住連

第六章 後水鳥記の草稿と闘飲図巻を見くらべる

(一)草稿と「後水鳥記」流布本・別本

後水鳥記草稿と異なる二つの闘飲図巻

(二)「後水鳥記」草稿と流布本、別本の比較

「きかしむるに、次の日…出立しとなん」と「緑毛亀盃」

(三)足立区立郷土博物館蔵『後水鳥記』の特異性

異なる絵柄と落款、文字が多い、小山田与清の続水鳥記か

第七章 一枚刷り闘飲図と酒戦会番付

(一)「後水鳥記」の日付から南畝は欠席していた

南畝の霜月二十一日の錯誤は居なかったから

(二)「一枚刷り闘飲図」と「酒戦会番付」を読む

抱一筆の闘飲図、其量一升にみたざるははぶきていわず

(三)『街談文々集要』と酒合戦

我友酒席の有様を書して贈らる、シーボルト事件の高橋景保

(四)千住の古記録『旧考録』と酒合戦

名主の古文書『旧考録』に見る「中六酒合戦」

(五)番付にある東の大関「如鯨」

酒戦会番付の一番は雷電為右衛門か

第八章 小山田与清『擁書漫筆』にみる千住の酒合戦

(一)小山田与清と『擁書漫筆』

考証研究の「水鳥記のさだ」、二世平秩東作の千住酒戦記

(二)『擁書漫筆』にみる千住の酒合戦

宮島杯と厳島杯、万寿無疆杯と万寿無量杯、一升入と九合入

(三)松浦静山の『甲子夜話』

過にし頃人の贈りし文あり、大名松浦静山の記す珍事奇聞

(四)須藤由蔵の『藤岡屋日記』

幕末の御成道の古本屋はジャーナリスト

(五)明治政府の百科史料事典『故事類苑』 

政府編纂の事典に擁書漫筆の記録、後水鳥記は盃の名を記す

第九章 文化十四年の書画会での飲みくらべ

(一)文化十四年の書画会と酒合戦

正体不明の番付、書画展覧即売会、礼に始まり…乱に終る

(二)千住の古記録『旧考録』

名主の『旧考録』に「山崎鯉隠、高陽闘飲再会」

(三)文化十四年の書画会と二代秋香庵

建部巣兆『曽波可理』と二代秋香庵國村、鯉隠居と千住連

(四)文化十四年の闘飲図巻

鯉隠居が持っていた図巻、「出すその盃は」の有り無し

第十章 摺物「弥勒布袋図」と『仏説摩訶酒仏妙楽経』を読む

(一)摺物「弥勒布袋図」

よいよいよいよい、よいやな、弥勒布袋図を読み解く

(二)『仏説摩訶酒仏妙楽経』

酒合戦の余韻の戯れ、維摩経・般若心経のパロディー

第十一章 二つの闘飲図巻の成立

(一)「後水鳥記」成立の契機

還暦の祝いと書画会、プロデューサーは鯉隠居

(二)二系統の「後水鳥記」と図巻

南畝のもとに戻らなかった原稿と戻った原稿

(三)「高陽闘飲」から「太平餘化」に

大酒飲みから平和の恩恵に、『蘭学事始』とのかかわり

参考文献

あとがき

 

16社協賛

出会った本はみな新刊だ!

専門書販売研究会は、2000年に人文・社会科学の専門書を発行している版元の4人の発起人によって「4社の会」として発足しました。小社の代表取締役である上野もその一人です。近年の、市場環境の変化は、専門書販売にとって厳しいものになりました。しかし長年研究を重ね出版された研究書・著作をうずもれさせてしまっては社会的損失と思い、「はじめてあった本は、いつも新刊」として読者へ・研究者へ・図書館へ書籍情報を発信することにしました。会員も増え「専門書販売研究会」と名称を変え、分野も多彩になり哲学・歴史・経済・農業・芸術まで網羅した会となりました。現在は16社で専門書の販売のための研究・情報を共有する活動をしております。
 これからも、コンセプト「はじめてあった本は、みな新刊」のもとに、日ごろ目にすることのない既刊書の再チャレンジを目指し、「こんな本もあったんだ」と言っていただけるように読者との出会いを目指します。​

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